平屋住宅とデザイン

新築の注文住宅で平屋建てを建てる場合には、間取りは2階建て住宅の1階部分と似たプランにすることができますが、家族数も割合少人数である場合が多くそのために独自の間取りにすることも出来ます。
南側の中央にダイニング・キッチンを設けたり、エクステリア部分のテラスを色々な部屋の部分で取り込むことも出来ます。
2階部分がない分、家相に従って各部屋を配置することも出来ます。車庫との関係もより密接に配置することができ敷地の有効利用が図れます。
プランも必要な部分だけに切り詰めると14坪程度に収めることも出来、これだと敷地面積もそう広く必要としません。
屋根型に関しては単純な形をしているほうが建設費用も安上がりで雨漏りも起こり難いとされます。
良くとり入れられる屋根型としては切妻や方形、片流れ、陸屋根といったものがあります。
平屋建て住宅の場合軒の出を深くすることで秋の日差しを防いだり建物としての風格を出すことが出来ます。
陸屋根の場合は大きな開口部のサッシを入れることが出来、明るい部屋造りが行えます。
玄関口の高さを普通よりも高くすることで洪水等の自然災害から守ってくれます。その高さで屋根のあるウッドデッキを配置することで室内空間の延長のような使い方が出来ますし、多目的の作業空間として利用することができます。
平屋建ては開放的な空間になりやすいもので、その場合に手すりを付けると防犯的に効果を持つものにすることが出来ます。デザイン的には外装材や建具の形、色彩によっても感じ方は違って来ます。
平屋建て住宅は方形屋根であれば中央部にトップライトを設置して明りとりとして利用することができますし、他の部分に設けることも可能です。そして外観デザインでは明りとりや換気用にドーマー屋根を取り付ける場合も見られます。
間取りの中央部近くに光庭を設けて上部から自然光が差し込むようにすることもでき、その場合は庭の部分は周囲の部屋から鑑賞することができ、又、周囲を廊下にすることも出来ます。
浴室部分は狭くて暗い空間ですが、外部に坪庭を設けてこれを鑑賞したり楽しむようにすることも出来ます。
2階建て住宅に比較して平屋建て住宅は片流れの屋根に出来、天井高さを自由に設定できる自由度があります。
子どもにとって地面と直接触れ合えることは教育環境としても望ましく高層マンションなどに住まう場合には中々体験できないことになっています。そして自然の草木や昆虫に触れ合えることは慈しみの精神が育つことにもなると考えられ望ましいとされています。